消えた写真



あの日の写真は十分な程にあるのに


見つからない。




「何で。おかしいよ。だって私あの時確かに」



確かに、



私はあの男の子と





「あっ」



もう一枚、あの日の写真かと思われる川の写真がチラリと覗いた。


お兄ちゃんの足が見えた。


「あった!!!!!」



被さっていた写真を

大袈裟に、切羽詰まり百人一首をするかのように振り払った。




「え……………」