部屋で一人ぼやきながらも返事を返すことにした。





瀬川塾…瀬川塾……



瀬川塾といえば私の通っている塾だけど、いまいちピンとくることがない。



私はもう一度さっきのメールをジッと見た。



「なにかないかなー」



見たって一言しか打たれていないメールを見て、悶々と考える。


そんな自分の姿を想像して笑いがこぼれそうになった。






そしてしばらくケータイの画面と向き合っていると、ふとアドレスに目が入った。





「あっ!"kaito"って岡田の好きな人の名前だ…ってことはこのよく分からないメールは岡田?
うん、絶対そうだ!!」




大して当てにもならないのに私は自信に満ちながら返事を送った。




【もしかして岡田?】