幼馴染みの初恋


ユイは衣占に触られた手をハンカチで拭き取る
「アレがゴリ君だよ」


衣占は立ち上がってユイとハヤテを見つめる、そしてまた気持ち悪い笑い方をする
「やっちまえ〜」
衣占はこの言葉が好きらしい。
衣占の合図で10人ぐらいのヤンキーがユイとハヤテが囲まれる
「昔と似てるね。今度喧嘩するのは俺だけね」
ハヤテは少しづつニコニコ猫目のハヤテから冷たい目のハヤテに変わっていく。「ここだと邪魔はいるから、あっちの誰もいない所行こうよ」
ハヤテは衣占に提案をして衣占もそれを承諾する。
ゾロゾロとヤンキー達は歩き出す。
街から少し離れた空き地、人通りは少なく民家もない。
「さっ…始めようか…」
ハヤテはユイを守りながら戦う事になるのに少し楽しそうな顔をしている
「プッツンしちゃうぜ…」
ハヤテは完全にスイッチが入っていた、ヤンキー10人は少しビビっていた、ヤンキーには木刀とナイフを持っている奴もいた。
まず最初に木刀を持ったヤンキーと手ぶらのヤンキーがハヤテの左右からと後ろから殴りかかる木刀を持っヤンキーがハヤテの頭めがけて振り下ろしてきた、ハヤテの頭の上で木刀が止まる、よく見るとハヤテは白刃取りをしている、ハヤテは木刀を一瞬ずらして、素早く懐に入って水月に二発拳を打ち込んだ後に顎を殴るヤンキーは気を失って倒れる。手ぶらのヤンキー三人がハヤテの顔に殴りかかるハヤテは三人をギリギリまで引き寄せて相打ちあせるハヤテは、その場にしゃががみ込んで右のヤンキーの膝の皿に掌手を打ち込む、あまりの痛さにヤンキーは声をあげる、すぐさまハヤテは起きあがり左からきたヤンキーの肝臓にパンチをする、後ろからきたヤンキーには裏拳をして一発でダウンさせる。
ドサッ…ドサッ…
ヤンキー四人は気を失って倒れる。「さすがに…疲れるかも。最近こんな事してないし…」
ハヤテは少し息を切らせながら残りのヤンキーを探す。ハヤテが後ろ向こうとしたらヤンキーの手がハヤテの首を締める。
「さすがに…ヤバイ…」
ユイは衣占に迫られている、ユイは衣占の手をはらいのけているようだ。
ダッダッダッ…
何かが走りながら、ハヤテの方へ近付いてくる…ナイフを持ったヤンキーだった。ハヤテにナイフを刺すつもりなのだ
「これしかないかな」