幼馴染みの初恋

「志紀鮫先生ー」
白夜は志紀鮫を冷めた声で呼ぶ、暫くして志紀鮫の声が返事をする。
「はいはい。」
志紀鮫はトイレに行っていたみたいで視聴覚室の入口から現われる、志紀鮫は白夜を通りすぎて、空を見る。「タバコ吸ってもいいかい?」
志紀鮫はタバコを吸う人だったらしい、俺は首を縦にふる。学校は教師もタバコ禁止らしいし、こんな時ぐらいは吸いたいと思ったからな。志紀鮫は近くにあるパイプイスに腰をかけて、もう一つのパイプイスを白夜に渡す。
「座りなよ。」
志紀鮫は優しく語りかけてくる。志紀鮫をよく見ると顔は男前で肌は透き通る感じだ。
「さっ…話しって何かな?」俺は志紀鮫の顔見れなくなった、顔見て話せばユイを取られてしまうかもしれなかったからだ。
……………………………………………
二人の間に長い沈黙が流れる、運動場から部活をしている生徒達の声が聞こえる。
「あの…先生…。」
それだけ言うと、また言葉がつまる。
くそ…っ。
何言っていいかわかんねぇ…。
俺は、ユイに正直になるって言ったのに、さっきもあんな事に……
白夜は手に力が入る、ズボンが破れるくらいの力が入る。
志紀鮫を見ると志紀鮫はヘラヘラしていた。
「ユイの事だよね?」
白夜は志紀鮫の顔を見る。「もしかしてユイを諦めるとでも言いにきたのかな?」
白夜は立ちがる、その勢いでパイプイスがひっくり返って床に倒れる、
ガシャン…っ。

「わかってるよ…さっきのはジョーダンだよ。」
志紀鮫は白夜のパイプイスを元に戻す、白夜は志紀鮫の手を払いのけてイスに座る。
「先生…ユイ……の事好きなんですか?」
……………
「好きだよ。」
白夜の胸が苦しくなる。
「だから家に誘った…チャンスがあるならSEXもしようとした。」
志紀鮫は当たり前のように語り出す。
「俺だっ…ユイが…好きだ…」
俺は小声で告白すのがいっぱいだった。
「そんな告白なんて子守歌になっちゃうよ」
志紀鮫はヘラヘラ笑い出した。