幼馴染みの初恋

白夜は頭を擦りながらユイに顔向ける。
｢あんたね！何様よ？あんたみたいなバカが幼馴染みなんて、本当に恥だわっ！もう好きにしなさいっ｣
それだけ言うとユイは走って帰っていく。

ダッダッダッ…

廊下を走っているユイをハヤテは教室から見ていた。ハヤテが廊下に出ると白夜がハヤテにユイを頼むとお願いしている、ハヤテは任せてよと言う感じでVサインをしてユイをおいかける。ハヤテも足が早いが、ユイとの距離があなりある。
｢ユイちゃんにおいつけるかにゃ〜少し不安だにゃ…｣
ハヤテはユイをおいかけるがユイは街の方に行く。
街には衣占がいる公園がある。
｢ややっこしい事にならなきゃいいけどにゃ〜｣白夜は職員室のドアを一呼吸してから開ける

ガラガラ〜っ…

白夜は職員室を見回る…
職員室は暖房がついていて少し暑いくらいだった。
職員室にいる教師は数人で小テストを作っていたり、提出された宿題のノートを見たり色々だった。他の教師は部活の指導に行ったりしていた。
｢あの…志紀鮫先生いますか？｣
白夜は入口から一番近くにいた教師に声をかける。
その教師は頭をかきながら志紀鮫を探す。
｢誰か志紀鮫先生見ませんでしたか？｣
周りを見てもいないので他の教師に聞いている。

｢志紀鮫先生なら視聴覚室にいますよ｣
プリントをコピーしながら若い女の教師が答える
｢誰かが訪ねて来たら、視聴覚室にきてもらうようにって言ってました｣

白夜は若い女の教師に一礼して職員室を出る
｢失礼しました。｣
ガラガラ〜っ…

白夜は志紀鮫に対する気持ちとユイを好きな気持ちを伝える事を決めている、
白夜はユイを渡すつもりはない。
視聴覚室が見えてきた、この辺りは、あまり利用する事がないので少し不気味な感じがしている。
ガラッ…。
鍵はあいているようだった。
白夜が視聴覚室に来たのはこれが初めてだ。