「白夜…あははっ…顔、泥だらけだよー」
白夜は顔を服で拭き取りながらユイを見る
「お前もだよ!あははっ!」
ユイも白夜と同じように服で泥を拭き取る。
「ねぇ!見せたいものはまだ?」
白夜はズボンについた土をはらってユイの手を引っ張って立たせる


「あれだよ!」
白夜は木と木の間に指をさす
ユイは白夜の指の先を見つめる、するとそこには夕暮れ空と街の灯が綺麗に重なり合っている。
街の光が空から落ちた星のようにキラキラと輝いている。
「綺麗…」
ユイは本当に綺麗だと思いながら見ていた
「ここからの景色は誰も知らないぜ!俺が見つけたんだ!」
白夜はユイの目に映る街の灯を見つめる
「お前だけに教えたんだ!皆には秘密だぞ!」
ユイは白夜の声が届いていないようだ。
「ユイ、帰ろう!」
白夜はユイに声をかけて笑顔でユイの手を優しく握る
「うん!ありがとう」
二人は行きとは違い帰りは元気だった
また野犬が出てきたが白夜は野犬に明るく笑う
「ごめんな!叩いたりして」
野犬は白夜の言葉を理解したかのように道をあける
山の入口に戻ると、ユイの母親と白夜の母親が心配して探していた。
この後二人は30分こってりと怒られた
これが二人?の恋の始まり、そして二人にのっての小さな冒険…
ユイは眠くなり、また眠る事にした。
あの冒険の最後は街の夜景だった…
今度は私が冒険をする…恋という冒険を。
宝物は…白…夜………」