ゴッツン。ハヤテの後頭部に鈍い音がする、
「痛いにゃ〜♪」


ハヤテは足で頭を撫でる、ハヤテはもう猫化しているようだ。
「お前、ユイが心配じゃないのか?」
ハヤテは猫から人間に戻る、ハヤテは冷たい目をしながらゾクッとする一言を俺に言ってきた、
「ハクとユイちゃんの関係に手出した奴いたら…俺、そいつ殺しちゃうかもね」
ハヤテはあの時から変わっていた、あのイメチェンした日から。喧嘩は毎日するし、高校の時なんて入学初日で学校のトップに。
まぁ、この話しはまた今度!
とりあえずラブホから出て二人を探し歩くが全然いない。
俺はハヤテとクリスマスツリーのある公園に戻る事にした、俺はツリーの下にあるベンチに座り、軽く放心状態になっていたと思う。少し落着いて、周りに目を向けると、さっきとは違い人通りもなく周りは静かだった。
疲れた顔する俺にハヤテは笑いかけてくる、コイツには癒される
「ハク♪心配すんなよ!ユイちゃんなら大丈夫だって」
ありがとう…そう言いながら俺はハヤテにVサインで答える。
俺はもしかしたら、この時からユイが好きだったのかもしれない…
今まではウザかった、ユイの顔…ユイの声…ユイの全てが思いだせなくなっている。
ハヤテは何かしているようだが覚えてない…
俺はハヤテにもう帰ろう…そう言ってハヤテと公園で別れて、俺はフラフラした足で家に帰る。
家に入る前にユイがいるか確認するためにユイの家にいく事にした…まだ電気はついている。
ピンポーン…
インターホンの音が響きわたる、
「はーい。どちらさま?」
ユイの声だ。
俺は一気に元気になる
「ユイ、俺だよ…白夜だよ!」
ユイは玄関の鍵をあけている。
ガチヤッ…。
「ばか!こんな時間まで何してたんだよっ!
俺は勢いに任せて強い口調でユイに話しかける。
ユイは困った顔しながら黙る、コイツいつもと違う…
「色々あって…ね」
俺は納得いかなかった、いつもなら心配なんてしないが俺はコイツが好きになっていたからだ。
「色々って何だよ…俺とハヤテがどれだけ探したか…」
ユイはごめんと言って謝る。白夜はどーしていいか分からなくなり気になっていた質問をユイにする。
「お前…ラブホ街行ったのか?」
白夜はユイに背中を向けて会話を始めた
「うん…でも、通っただけだよ…」