隠れ鬼ごっこ

文「じゃあ、せーので言えよ?」


目を瞑っているので声だけ聞こえる。


その声に俺達は答える。


怜「分かった」
拓「あいよ」
昴「はいよ」
雅「うん」


文「せーの!」


『鬼さん、鬼さん。鬼ごっこしましょう』


『鬼さん、鬼さん。鬼ごっこしましょう』


『鬼さん、鬼さん。鬼ごっこしましょう』…


ゆっくり3回唱えてから、そのまま手を離し、さっき文太に言われた通り目を瞑ったまま腕を伸ばし全員でビー玉から手を離した。


因みに、文太が全員が手を伸ばした位置に鏡があるように計算して鏡を置いたので目を瞑ったままビー玉を鏡に落とす事が出来た。


―――ガシャーン…


鏡が砕ける音がした。