文「買ってきたぜー!」


ガシャッ!


文太が近くの100均から鏡とビー玉を買ってきた。


昴「あぁ、お疲れ」


拓「今日は部活の奴等もいないからすぐにでもできそうだぜ」


拓海と昴は楽しそうに言った。


だが、俺は雅明が気になった。


雅「……」


雅明はあの話からあまり話してないし、何より顔色が優れない。


怜「雅明?」


俺が話し掛けるとハッとしてこっちを見た。


雅「怜…」


怜「大丈夫か?」


雅「あっ…うん…。なんか…嫌な予感がして……」


雅明はポツリと呟いた。


雅明はこういう…第六感?というのが俺等より敏感だった。


だけど、ただの噂だと俺は思っていた。


怜「大丈夫だって。ただの噂だろうし、なんかあったら俺等もついてるし」


俺がニコッと笑うと少しだけ雅明の表情が和らいだ。

雅「そう…だよね。ゴメン。ありがとう、怜」


文「おーい!そろそろ始めるぞー!」


文太達が教室の入り口で手を振りながら言った。


怜「あっ、分かった。じゃあ、行こうぜ、雅明」


雅「うん」


俺たちは校庭に向かった。