隠れ鬼ごっこ

―怜、雅明SIDE―


怜「ッ…?」


クラッと目眩がした。


雅「怜?大丈夫っ?」


雅明が怜の背中を擦る。


怜「あ…あぁ。平気だ。なんでもない」


今のは…?


なんだか、嫌な予感がしてならない。


その時……


ピーンポーンパーンポーン♪


よく何かの知らせがある時に流れる鐘の音がした。


どうやら校内アナウンスのようだ。

―――――――――――――
捕まえた…♪
捕まえた…♪
2人目を捕まえた…♪
捕まった2人目は…♪
鬼に切り刻まれて…♪
血塗れでボロボロの人形になって…♪
ピエロのコレクションとなりました…♪
さぁ、次は誰かな…?♪
――――――――――――

そこから流れてきたのはあの歌だった。


雅「歌…?」


怜「なんだこの歌…気味悪い…」


2人が歌を聞いている時だった。


麻「あ……!いや……!」

麻里が後退りをした。


麻「いやぁぁぁ!!!」


「!?」


叫び声をあげ、頭を抱えてしゃがみこむ麻里。


怜「どうした!?」


雅「どうしました!?大丈夫ですか!?」


怜と雅明が寄り添う。


麻里はカタカタと震え「こ…この…歌…は…!」と震える唇を動かした。


怜「歌?」


雅「…2人目ってまさか…!」


「そ の 通 り だ ヨ …」

「!」


ポンッ!という音と一緒にあのピエロが教室に現れた。