隠れ鬼ごっこ

ピ「あぁ、でも、安心しなよ。このゲームをした人間はたーくさんいたけど…逃げられた人間はゲーム参加して2人居たか居ないかだで、大体は1人だけだからさ♪」


そう言って指を1本立てる。


昴「毎回…1人っ…!?」


それって生き残れない方が当たり前って事じゃねぇかよ…!


ピ「良かったね♪これでお友達と居られるもんね?拓海くん…だっけ?さっきの子でも送ってあげよっか?」


昴「ふ…ざけんな…っ…!ッ…!」


体を少し動かしただけで激痛が襲う。


出血が酷いため意識は朦朧としてきた。


ピ「あー、無理しない方が良いよー?まぁ、どうせ死んじゃうけどさー。…あっ、そだ。だったら、僕のコレクションにならない?僕、君が気に入っちゃった♪」


ピエロの提案に昴はキッと睨み付けながら言い返す。


昴「コレクション…だぁ…?願い…下げだな…。テメェ…みたいな…イカれた…ピエロの…コレクション…なんか…死んでも…ならね…ぇ…」


その言葉にスッと笑顔が消え、ピエロは昴から離れた。


ピ「あっそう…じゃあ、滅茶苦茶にされちゃいなよ」

さっきまでの興味は何処へやら、そう言って鬼を見た。


鬼はそれを合図にゆっくりと近付いてきた。