隠れ鬼ごっこ

―昴and拓海 SIDE―


昴「くらっ……」


教えて貰った道を行ってみたがさっきの廊下より暗い。


拓「見付からないように暗い道を選んだのかな?」


昴「多分な……」


そんな会話をしながら2人は奥へ奥へ入っていく。


―――――――

――プルルル


プルルル……


2人は昴達に電話をかけ続けるが2人は全く出ない。

雅「駄目だ、出ない…!」

怜「くそっ、出ろよ2人共…!」


麻「もしかしたら、サイレントにしてるのかもしれません…!」


麻理の言葉に俺等は更に焦る。


雅「どっ、どうしよう!?」

怜「電話には出られなくても、もしかしたら、メールは見れるかもしれない!」

雅「そうだねっ…!」


俺達は急いでメールを打ち、送った。


頼む……。


気づいてくれ。


俺はパタンと携帯を閉じながらそう思った。


―――――――


そんな事は知らず、2人はある教室の近くまで来た。


拓「何処行ったんだ?」


昴「さぁ…。でも、確実にこっちだろ。あの2人も見てたんだし」


拓「だな。――!昴あれっ!」


拓海が教室の中を指差した。


教室の中に人影が見えた。