隠れ鬼ごっこ

―怜&雅明 SIDE―


麻「私達は5人でこのゲームに参加しました。
もちろん興味本意で…。正直な所、私はあまりしたくなかったのですが、他の人がやるのに私だけ断れなかったのもあって…。そしたら、本当にゲームが始まってしまいました」


(雅明と同じだ…)


俺は咄嗟に思った。


麻「そして…私達は5人で行動してたのですが………」


麻理の顔色が急に悪くなった。


雅明は心配そうに「大丈夫ですか?」と落ち着かせるように麻理の背中を手で擦った。


麻「す、すみません……。あの………」


怜「言いたくないのなら言わなくても良い。無理しない方が良い」


俺はそう言うと真っ直ぐ麻理を見た。


麻理は初めとても辛そうにしていたが、やがて真っ直ぐ俺を見て…


麻「だ、大丈夫です。ありがとうございます」


と言った。


雅「本当に無理はしないで下さいね。僕たち無理に聞き出そうとしてるわけではないんで」


麻「本当に大丈夫です。…実は……今さっきなのですが……由美(ユミ)が……友達が…1人、鬼に…殺されました………」


「!?」


麻理はまた青ざめた顔で言葉を続けた。