隠れ鬼ごっこ

―昴&拓海 SIDE―


2人は辺りを伺いながら校舎内に入っていた。


拓「なーんか…薄気味わりーなぁ…」


2人が入ったのは怜と雅明が入った東校舎側ではなく西校舎側だった。


西校舎は何故だか東校舎よりも暗い。


昴「何処も気味わりーし、一緒だろ」


拓「だよなー…」


昴「とりあえず…辺りを警戒しながら行くか」


拓「あぁ」


2人は後ろと左側を拓海、前と右側を昴が見ながら進んだ。


拓「へへっ…なんだか懐かしいな」


拓海は思い出したかの様に呟いた。


昴「そうだな。何年前に止めたかは覚えてねーけど…あの日のゲームの続きだな、拓海」


拓「だな。…てかさ、昴」

昴「んっ?」


拓「さっきさ…なんか変でなかった?」


拓海は相変わらず辺りを警戒しながら問いかけた。