隠れ鬼ごっこ

怜「だったら…こんなに人数が居たら…見つかりやすくなるかもな…」


雅「えっ?じゃあ、分けるって事?」


雅明が不安そうに聞いてきた。


昴「確かに効率いーかもだけど…危険じゃないか?」

怜「多少の危険は仕方ない。それより、全員で見付かって……全滅する方が怖い。それに…2人、3人なら逃げやすい」


雅「それにしたって、どうやって連絡取るの?」


怜「昔じゃねぇんだ。携帯くらいあるだろ?…えっ?みんな、あるよな?」


俺はポケットから携帯を出しながら聞いた。


拓「馬鹿野郎。そりゃ、あるわ。そういう事じゃねぇだろ」


拓海は呆れながら言った。


雅「そ、そうだよ、ここ異次元っぽいけど…通じるのかな?」


雅明がそう言ったのと同時に……


〜♪〜♪〜♪


拓「ぎゃあ!」


拓海の携帯が鳴った。


怜「おっ、通じる、通じる」


俺は電話を切りながら言った。


拓「ばっ、馬鹿野郎!鳴らすならなんか言いやがれ!」


拓海は相当驚いた様で俺に怒鳴りつけてきた。


怜「悪い、悪い。でも、これで連絡は取れるだろ」


昴「ちょっと待て。それは良いが…。2、3で分けんのも微妙じゃねぇ?3人だと多そうだし……」


怜「んー…確かに……。2、2、1にするわけにはいかねぇしなぁ」


そう言っていた時だった。

文「…なら、俺は1人で良い」


雅「えっ!?」


文太が恐ろしい事を口にした。