隠れ鬼ごっこ

怜「よし、じゃあ作戦を立てよう。まずは、みんなのビー玉の色を教えてくれ。因みに俺のは青だ」


雅「僕は…水色かな」


雅明はそう言ってビー玉を見せた。


昴「俺のは緑だな」
拓「俺は黄色だ」


2人もビー玉を見せて言った。


さぁ、あと1人。


だが、なかなか文太は見せてくれない。


怜「…文太?」


俺の言葉にハッとしたかの様に文太は俺を見た。


文「…えっ?あぁ、ゴメン……。俺のは…赤だ」


文太もビー玉を振りながら言った。


…まだ、気にしてるのか…。


それは分かっていたが、敢えてそのまま話を続けた。

怜「絶対に…絶対にこの色の水晶は壊れない様にしよう」


雅「うん。そうだね」


昴「それで、どうする?」

拓「んー……。なるべくなら見付からねぇ様にした方がいいよな?足、速いらしいし……」


確かにそうだ。


足が速いなら見付かって捕まる可能性はある。