部屋を包んでいたBGM さっきまでのハードな曲想から、甘いラブバラードに変わっていた。 「実莉、ダメ?」 不意に耳元で聞こえた先輩の声。 “ダメ”の意味を心のどこかでなんとなく理解しながらも 「え?」 思わず聞き返してしまう。 「実莉と…したい。 俺に実莉、ちょうだい?」 思わず顔を上げて先輩を見上げると 私を真っ直ぐに見詰める先輩の顔が、視界に飛び込んできた。