君がいてくれるなら



家のたたずまいは割と一般的で、玄関も普通のタイル張りでほっとした。

っていってもやっぱり微妙に広いけど。


「おじゃましまぁす…。」


大き過ぎず…でも小さすぎず、家の中の人の耳に届くくらいのトーンでドキドキしながら挨拶をした。

けど何の返事も返ってこない。
代わりに先に靴を脱いで上がった先輩が


「さっき親出掛けて誰もいないから、気使わなくてもダイジョーブだよ?」


笑いながら言う。


え…いないの?


彼ママとの初対面の緊張からは解き放たれたけど


ってことは、この広いお家に先輩と2人きり?


今度はこの緊張に心が覆われる。