美しい花−先生と甘い関係−【下】

「そんな事言うなよ。お前もまた新しい人と出会える」


「あたしはもう無理…」




俺はベッドに腰をおろし、サヤカの頭を撫でてやった。


するとサヤカは顔をあげてジッと俺をみてる。


手で涙を拭ってやった。これが最後だと思いながら…。





「お願いがあるの」


「なんだ?」


「キスして」


「それも無理だ…悪いな…」


「キスで祥介くんが何も感じなかったら、諦めるから…お願い」





俺はこの時、桜がいるなんて知らずにキスをした……。



ノックの音は聞こえてたはずなのに。