美しい花−先生と甘い関係−【下】

男は気持ちなんかなくても女を抱けるし、俺もそういう人間だった。



でも今は桜以外を抱く気にはなれねぇ。


サヤカに誘われても何とも思わねぇ。




「あたしすごく惨めだね。祥介くんもあの女にとられるなんて」


「腕、離してくれ」





サヤカはゆっくりと腕を離した。





「もう嫌…死んでればよかった…」





泣き出したサヤカは両手で顔を覆って俯いた。


サヤカはとっくに俺の事なんか好きじゃない。

ただの独占欲で俺と関係をもっていただけ。