それから約1時間。
私が夕食を作ってる間ずっと、
望はゲームに夢中。

でも、

「できたよ~、おまたせ」

って私の言葉を聞くと、

ゲームの電源を迷うことなくオフして、
テレビの電源までオフ。

そしてダイニングテーブルに直行。

「あ、望はそっち座って」

「はぁい♪」

2つあるイスの、
シュン君が座ってた方のイス。

望が座っている光景に
複雑な気持ちになりながらも、

私がハンバーグを机に運ぶと、

「おいしそぉ!いただきまぁす♪」

一人、勝手に食べだす望。

嬉しそうに、
口いっぱいにハンバーグをほおばって、

「おいしい!!」

満足げな笑顔。