こぉゆう時に限って、
すぐ見つかるんだね。

鍵。

鍵をカバンから出した時、
ふと、
目が合ってしまった望は笑顔で。

その笑顔に
引きつってるかも?
な笑顔を返して。

ガチャッ

鍵を開けた。

結局、
何も言えなかった、、、。

「おじゃましまぁす♪」

鍵を開けると同時に、
何の躊躇もなく家に入る望。

脱ぎ捨てられて、
コロンと転がってるワインレッドのスニーカーの隣で、
モゴモゴとブーツを脱ぐ私。

「ちょ、ちょっと待って」

という私の声は聞こえてないのか、

玄関に私を置いて、
望はスタスタとリビングへ。