正直どう接すればいいか、戸惑う。
世界の違う人間だと、思っていたから。


「鏡月君とは、
幼稚園からの知り合いのはずなのに、
ほとんどしゃべったことがないなんて、
驚きだよね」

「あぁ、そうだな」

もう、心臓バクバクいってきた。
早く行って、ぱっぱと終わらせてぇ。

「もうすぐ時間になるぜ。早く行こう。」


速足で、
歩み始める俺を追いかけるお前を少し、ほんの少しだけ……可愛いと思ってしまった。