俺にだけ愛された女の子は……。



みんなからも
安心したような会話が
聞こえる。


「誰?」


「やってくれれば
誰でもいいよ。」


「だよなぁ~」


「これで私達は
やらなくていいんだねっ♪」


「一安心」



まるで、
陽光は生け贄だなぁ。

人間〔自分〕が傷つかないように差し出すのは、
それもまた人間か。


でも、
ありがたがる人ばかりではない。


「何あれ?」


「点数稼ぎ?」


「最悪。
やっぱ高校も点数争いなんだぁ……。」


「いやっ。
あの人だけだよ。
大人の人達はみんな
高校生時代は
楽しかったって、
言うんだから。」