俺にだけ愛された女の子は……。



結局一番君は、
勇気を出して黒板に書いても、
このまま断っても
陰口をたたかられるのかぁ。


しょっぱなから、
最悪な人間関係が
形成されるなぁ。


「あっ、あっ…………。」


何かを言おうと
頑張ってるみたいだけど、届かない。


そう思っていると、
クラスによく響く声が誰かから発せられた。

「はいっ!」

そして、
白くて細い手が挙げられる。

みんなの視線が
ある一点に集まる。
その点は、
元同中の陽光 愛姫だった。

みんな陽光が次に何を言うのか、
興味深々だ。