俺にだけ愛された女の子は……。



「今度は、きっと俺達に
回ってくるんだぜ。」

「でも、
この流れだと二番の人じゃない?」


「あぁ。
そしたら、
回って来ないね。」


「でも、
不意をついてとか
しないかなぁ。」


「う゛~
でも、
ようはあいつが受ければいいだけなんだ。」


「そうだよなぁ。
やめろよっ。一番!!」



クラスのやつらが
また騒ぎだす。

自分は
助かりたいという
囁きが聞こえてくる。

そりゃ、
俺だって助かりたい人間だけど、
きっと、
一番君にも聞こえてるぜ。

きっと、
一番君の頭の中は今ぐるぐるだろうなぁ。