鬼殺し

「決めたよ、雅人が鬼だ」

仁史の声は冷め切っていて、あまりにも抑揚がなかった。

「俺が殺す。決まりだろ」

仁史はそういうと冬耶の方へ体を向き変えた。

「その斧貸せよ、冬耶」

「お前正気か!?」

「恋人が殺されてて、しかも浮気されてて……
正気でいられるかよ!!」

仁史の目はまっすぐに冬耶の構えている斧に向かっている。