鬼殺し

「お前、調子のってんだよ」

先程まで驚愕の表情を浮かべて仁史を見ていた雅人が、急に気の抜けた声をあげた。

もう無理に隠さずに明かそうという余裕が見えた。

「ああ?」

「涼子の事をほったらかして、自分のやりたい事ばっかやって。

あいつの寂しさに気付いてやる余裕すらなかったんだな。そうだろ?

学生の身分で事業に参加だかなんだか知らないけど

二ヶ月も連絡一つよこしてこない男待ってるような馬鹿な女がいるかよ」

仁史の拳が強烈に雅人の顔面に直撃した。