鬼殺し

「響?」

皆の視線が一番端で蹲っている響の元に集中した。

「涼子と昨日、二人で会っていた奴……俺、見たんだ。
仁史じゃなかった」

二人で会っていた?
仁史の頭の中で疑問符が浮かんだ。

「待てよ、会ってたからって殺した所を見たわけじゃないんだろ?」

冬耶が聞いたが、響の虚ろな目は変わらず空を見つめていた。

「さぁ……でも、涼子に抱きつかれてたから。普通の様子じゃなかったな。何があったのかは知らない」