まだ、太陽が昇らない中を一人の少年が歩いている。

しかし、少年の体と服には、血が付いている。どうやら少年のでは、ないようだ。


「…………ちっ、体が血臭いな…」

その時、少年の携帯が鳴り名前を見た瞬間一瞬イヤな顔をしたが、あまりにも何回もかかってくるので渋々電話にでた。

「何か用か」

「あ、お兄ちゃん………ゴメンね……明日、誕生日だよね。よかったら一緒に…」

「断る。梨絵も親父達から俺と関わるなって言われてるだろ。」