今はもう夏。

鈴奈とは親友の関係になった今は
なかなかさっきの元彼からのメールが
聞けない…

うぅぅ…。

しかも元彼がいたということは鈴奈
には言ってない。


もちろん誰にも…。


そうこう悩んでるうちに学校に
ついてしまった。

「ハァァー」大きなため息をついた。

最近これがあたしの癖。


「あーあ。幸せ2つとんじゃった!
もったいなーい」

嫌味ったらしく言われるともっと
したくなるのはあたしだけかな?

「あたしはそんなもったいないこ
としないよ?」

そういえば鈴奈のため息を聞いた
ことないなぁ…。

やっぱり幸せだから?
付き合ってるから?




――――「ハァァー」教室へついても
またもやため息。

バシッ!

「いったあぁぁい!なにすんのよ!」

「ため息すんな!俺の幸せまで飛ん
でったらどーすんだよ」

大井川直也。通称ナオ。

このクラスで友達と呼べるのは
ナオくらい。
親のパート先が同じでよく小さいころ
から遊んでた幼なじみ。

でも地区が違くて小学校、中学校は
別だった。

本当は話したくてしょうがなかった
あたしだけど人見知りが激しくて
あたしからは話さなかったけど、
ナオから話しかけてくれたから
今こうやって
話せている。

この時間が幸せだ。