向日葵の種



――気付いた時、目の前で千春は放心状態になってた。
紅く腫れた頬に手を伸ばし、僕へ視線を向けている。
僕は殴ってしまった……


「ふざけんなよっ!!そんなことで稼いだって、おばさんや候秋(こうしゅう)さんは嬉しくないぞっ!!なぁ千春――」