向日葵の種

ドアを開けた僕を出迎えたのは、ベッドに寝転んで札束を数える千春の姿だった。


「何しにきたんだよっ!!」


乱暴に投げてきた枕が、肩に重く当たる。


「帰れっ!!」


今までとは打って変わって荒くなった口調に、ただ衝撃を受けた。


「どうしちゃったんだよ……この頃変だぞ?」


「うっさい……」


寝返り、背を向ける。
足音を響かせベッドに寄ると、千春の体を無理矢理此方へ向かせた。