向日葵の種


シーツの端を下に折り込む僕の、



「違くないでしょ」

手元をバンッと叩いた。
敷布団から破裂音が上がり、シーツが少しふわりと舞う。
夜でも暑苦しいのに、中野ちこの左手はコットン生地の手袋が填められている。

「だからって、君には関係ないだろう?」