向日葵の種



僕の耳に、海猫の鳴き声と中野の笑い声が混じる。


「先生って、案外可愛いところがあるんだね」


「――っ!?」


中野の一言で僕はカッーと頬が熱くなり、恥ずかしくなる。

「そういう先生も私、好き。惚れ直しちゃった」