向日葵の種



ニコッと丸い目元を下げ、


「先生は何も悪くない」


「中野――」


「悪くないったら悪くないっ!!」


まるで幼い子供を宥める――いや。
どちらかといえば、褒めるように中野の手が何度もベリーショートの頭を撫でる。