「婆ちゃん、夜分にごめんね」 ――数時間かからず父方の実家に着いた。 割かし家が近いからよく夏休みになれば、此処へ千春と遊びに来ていた。 築何年経つかははっきりしないけど、60年にはなるだろう。 柱に触れただけでささくれたりする木造建築。