向日葵の種



軋むほど携帯を握りなおし、家へと踵を返した。


「ハァ……ハァ……ったく中野……」


昔、陸上選手になったことがこんなところで役に立つなんて。
夜の冷風を頬に受け止め、とにかく走って走って脚を動かす――