「だーかーらっ!私は、新山健太郎先生が大好きなのっ!!」 動きを止め、顔を向けた。 クーラーが壊れているせいで、全開の窓から入り込んで来る蒸し暑い風。 遠くから聞こえてくる運動部の声―― 扇風機なんてものも意味なく、とにかく暑い此処。