「春?はーるっ!」 ぼーっとした私の視界に 美玲の顔が飛び込んできた。 「えっ! 何っ、どうしたの?」 「春びっくりしすぎだよ! 何でそんなぼーっとしてんの?」 「歩き疲れちゃったみたい。 大丈夫だから気にしないで♪」 「そっか♪」 私はその日、美玲と どうやって別れたのかすらも わからないほどだった。 * * * * * * * * * * * * * * *