急いで店から飛び出すと
誰かとぶつかった。







「ごめんなさいっ。」




「大丈夫か?」












立っていたのは翔くんだった。









「泣いてるのか?」






頬に流れる涙。




自分が泣いていることに
やっと気がついた。







「泣いてないよ……」





私は涙を拭うと
何も考えずに走りだした。






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