振り返ると、そこには
同じクラスの小山さんがいた。
「どうしたの……?」
「………。」
小山さんは俯いたまま
少しの間黙っていた。
「あの…何かあったの……?」
私が尋ねると、
小山さんは重い口を開いた。
「私……犯人………
知っているの…………。」
「えっ………?」
「ごめんなさい。
ずっと……言えなくて……」
美玲が小山さんの胸倉を掴んだ。
「あんた、春の涙
教室で見てたんでしょ!
何で今まで
黙ってられんのよっ!」
本気で怒ってくれる美玲。
「美玲、ありがとう。
でも小山さんは悪くないよ。」
「でも、春っ……。」
私は大丈夫と言う替わりに
美玲に向かって頷いた。
「ありがとう小山さん。
ここはみんないるから
屋上で話聞かせて……。」
そして私たちは
屋上へと向かった。
* * * * * * * * * * * * * * *

