急いで階段を駆け上がり、立入禁止の扉の前で足を止めた。
息を整え扉を開けると
先輩の後ろ姿があった。
私は先輩のところへ駆け寄った。
「先輩っ…すいません。」
「全然いいよ!
授業の間から待ってたし。」
「そぉなんですかっ?」
「うん、待ち切れなくて。」
そして私は
真面目な表情で話した。
「昨日は逃げてしまって
すいませんでした。
私、ずっと考えてました。
まだ先輩のこと何も知らないし
自分の気持ちもわからなくて…
でもまずは知ることから
始めようと思いました。
先輩と付き合ってみようって。
だから、先輩、
私と付き合ってくれませんか?」
「喜んで!」
「えっ……?」
「だから、
俺も春と付き合いたい。」
照れながら言う先輩。
私の胸はドキッとした。
そして先輩の腕に包まれながら
私たちは唇を重ねた。
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