ぎゅっとつぶった目を開けると 緩んだネクタイがあった。 「大丈夫……」? 私は慌てて離れた。 「大丈夫です。すいません…。」 先輩は私が倒れそうになったのを 支えてくれたのだった。 そして先輩は私の腕を掴むと どこかへ歩き始めた。 「あの……先輩っ?」 何も言わない先輩。 冷たい表情を浮かべながら階段を上っていた。 * * * * * * * * * * * * * * *