……………………………………… 先輩、好きな人いたんだ。 ……………………………………… 俯きながら階段を上っていると 階段の上から誰かに呼ばれた。 「春ちゃんっ!」 顔を上げると、 そこには先輩の姿があった。 私は振り返ると急いで 階段を下りた。 「春ちゃん、待って!」 先輩の言葉を無視して 急いで下りようとした。 その時だった。 私は階段を踏み外してしまった。 「キャッ」 「危ないっ!」 * * * * * * * * * * * * * * *