「春、待たせてゴメンな。」
そこには翔くんと
咲さんの姿があった。
二人の姿を見ると
あの夢が頭に浮かんだ。
「翔くん……
どういうこと………?」
「あの、春さん…
この前はごめんなさい。」
最初に口を開いたのは
咲さんだった。
「えっ?」
「咲が、この前春に
酷いこと言ったから
謝りたいって言ってきたんだ。」
翔くんの言葉に私は
ほっと胸を撫で下ろした。
「春さん、本当に…
本当にごめんなさい。」
泣きそうな咲さんの顔。
私は笑顔で言った。
「私は大丈夫です。
全然、気にしないで下さい。」
咲さんから笑顔が零れた。
「咲さん、咲さんは
笑顔の方が似合いますよ♪」
「ありがとう。」
咲さんはそう言うと
どこかへ行ってしまった。
「翔くん、
追いかけなくていいの?」
「大丈夫だろ♪」
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