ふと気がつくと
私は大きな木の下にいた。
立ち上がり周りを見渡すと
後ろから声が聞こえた。
「春!」
振り返るとそこには
翔くんと咲さんがいた。
仲良く笑う二人。
「俺、咲と
やり直すことにしたんだ。」
「嘘でしょ……?
翔くん…待って……。」
手を繋いで
歩いて行く二人の姿。
手を伸ばしても届かない。
「しょっ………。」
どんなに叫んでも
声が出ない。
………………………………………
待って……行かないで……。
翔くん…………。
………………………………………
「春っ……春っ!」
目を開けると
美玲の顔が飛び込んできた。
「夢か…………。」
「春?大丈夫?」
美玲の顔を見てほっとすると
涙が止まらなくなった。
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