片思いlovers

階段を駆け下りながら、いままでの事をいろいろ考えてみたけど・・・

やっぱり先輩も純粋に田原のことが好きなんだ。


譲らないけど、それだけ田原が格好いいってことだよね!

自信を持ってみようかな?
少しそれは思い上がりすぎかな?



玄関について先輩を捜すけど・・・何処だ??
カタンと音がする。
振り向くと、下駄箱の影に先輩はいた。

「・・・振られたわよ。何か文句ある?・・・まだあたしはあなたのこと認めた訳じゃないから!」

「いえ・・・。でも、私は先輩に認められて、叶わないって思うような田原の・・・じゃなくて・・・祐の彼女になります!」

宣言してしまった。言ったそばから少し不安だけど。

こんな強気な発言、初めてかも知れない。
だけど、祐のため、自分のための宣言でもある。

先輩は、私がそんな事を言うなんて思ってなかったらしく、相当驚いた顔をしていた。
「そうね。認めさせてみなさいよ?」
そう言うと笑って見せた。


風が玄関を通り抜けて、先輩の長い髪を揺らした。
ふわりと顔の前にきた髪の隙間から、先輩の泣き顔が見えた。


もうこっちを振り向かなかった。何となく泣いているのは後ろ姿からも分かったけど、すっきりした感じの背中だった。


・・・終わった・・・のかな?
よかった。まだ祐の彼女でいられるんだな。
やっぱり嬉しい。

いつの間にか、心の中でも祐って呼ぶようになってることに気がついた。
少し恥ずかしい気もするなあ。


そこへ、祐が駆け込んできた。