翌日

学校へ向かいながらもまだ昨日のことが頭から離れなかった。


生徒会長は実際とても忙しい。
私がやり始めたのだって、推薦と内申に書いてもらえると思ったからだし・・・

こんな理由でやってる会長なんて我ながらある意味すごいと思う。


生徒会だけは、委員会の時間とは別に放課後週3日も集まらなくてはならない。

今日は水曜。
生徒会の日だ。

昨日は委員会だったからしょうがないけど、月水金が次の日なんて・・・
今日も結城と顔を合わせないければいけないのだ。


そう思うとまだ朝だというのに気持ちが重くなる。


「かーいちょっ」

その声と共に現れたのは今一番会いたくない人物だった。

「・・・なんでアンタが此処にいるのよっ?」

思い切りにらみつけながらさっさと歩き出す。

しかし結城は気にすることもなく笑顔で話し始めた。
「えー?あのこと内緒にしてあげようと思ったのに」

ぴたっと私の足が止まった。

「どういうつもり?」
声に自然と怒りが込められてしまう。

「内緒にしてあげるかわりに・・・」

「かわりに?」


そして結城はとんでもないことを口にした。


「俺と付き合ってよ」