あなたとわたし 魔法と呪い



「オェッ………ハアッ」

「幹斗…気付いたか?」


勇作と先生。プールの医務室?

「恵…子に…会いたかった…」

そう言った途端。先生が笑った。

「勇作…わり。
今日…こいつ。うちにお泊りさせるから。

勇作は気にすんな。
ただこいつにプールと海、川は次から絶対だめ。

いいな。」


勇作は「知らなくてごめんな。」と言いながら帰っていった。


「先生…恵子と別れたんだ。」



「それいつの話しだよ。
お前等また会いにくるとかいいながら、全然こねえし。

那智なんか『幹斗くんも恵ちゃんも餃子大好きだから、いつでもおいとかなきゃ』とかいって、いっつも餃子、冷凍庫に大量ストックしてあんだそ。
我が家は週に一度は餃子だぞ。」